不器用な恋愛


ハァ―……。


「早く莉凪帰ってこないかな…」


「ねぇ、君。」


あたし?
声かけてきたの?


………ハァ―…。


「なんですか。」


「顔上げてくれないかな?」


目を見て話せってこと?
うざッ。


「なんですか。」



あたしが顔上げるとそこには…


整った綺麗な顔、優しい笑顔があった。

……モテそうな感じ。


でも、興味なんてない。
逆にうざい。


笑顔も作ってるみたいだし…


「っで、なんですか。」

「ちょっと来てくれない?」

「なぜ?」

「気にしないで、隣で立っててくれるだけでいいからさ!」

「無理。」

「時間がないから!」


はぁッ!!!???


そう言ってあたしの腕を勝手に掴んで走りだす。


…………(怒)


なんであたしがこんなめに?

最悪。






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