不器用な恋愛
ん?
帰って行った?
って!!
「優雅、帰っちゃったじゃんかよッ!!」
「えぇぇー…なんで俺に文句言うんだよー」
今日の終わりは不機嫌な顔の優雅だったし…
いいことねぇ〜。
「じゃあ、俺らも帰ろうぜ?」
「そうだな。」
変な奴らに捕まる前に帰らなきゃな…。
「「「峰城様ぁぁぁ!」」」
うわぁぁ…
チクショ…
考えなきゃよかった。
ニコニコしながら俺の前に立つ女子5、6人。
「今お帰りになられるんですか?」
「うん、今日も疲れたから早く休もうと思ってね。」
「そうでしたか…それじゃあ仕方ありませんよね。」
仕方ありませんよね?
なにかあんのか?
「どうかしたんですか?」
「いいえ!
なんでもありませんわ!
でわ、お気をつけお帰りになって下さい。」
「ありがとう。」
爽やか笑顔を振りまいて俺は健司を連れて学校をでた。
………俺になんか用事でもあったのか?
でもそんな深いことじゃなさそうだしいっか!