不器用な恋愛
好かれたくないから。
「どうすれば俺を好きになってくれるわけ?」
「ならない。」
「答えになってねぇーし。」
絶対に好きにはならないから。
それに―………
「あの、峰城様!」
「なんですか?」
もう見るの慣れてきた…
でもなんでそんなに早く作り笑顔が出来るのか不思議だわ。
あたしなら絶対に無理。
「先程から楽しそうにお話になられておりますが…」
貴方は誰ですか…?
クラスの人かな?
「碧壱さんとは何故そんなに親しいのですか?」
あたしは知りません。
勝手に話してくるだけだし…
だからさ……
その目つきやめてもらえる?
イラッとするんだけど。
「隣の席だからかな?
あと―……」
あと?
なんか怪しいんですけど。
「僕のか…「ただ隣の席なだけなんですけど。それが何か?」
ボコるの面倒だから言わないでくれる?
「…………。」
何?
その納得いかなそうな顔は?
立ち方といい顔立ちといい威張ってる感じがして余計にイラつく。
「私は峰城様に聞いていましたのに何故…碧壱さんがお答えになったのですか?」