不器用な恋愛



まぁ…確かにそうですね。


「すみません。」


「顔が謝っておりませんが、まぁ…良いですわ。」



なんなのこの人?
1つ1つの言葉がイラつく。


「で……冠善さん他に用はないですか?

碧壱さんのことだけですか?」



冠善?誰それ。
この人のこと?



「いいえ。
実は今度、私の誕生日パーティーがありますの。
それで……良かったら来て頂けませんか?」


「僕が?」

「はい////」



誕生日パーティー……。

その年になってまだしてるの?

お金持ちのお家は違いますね…


「因みにパーティーの日にちはいつですか?」


「6月20日ですわ!
もちろん、この日は私の誕生日ですの////」



「ってことは…4日後ってことですね?」

「はい////」


「じゃあ、碧壱さんも連れて行かせてもらいます。」


…………???


「はい?
あたしも?なんでよ。」


ふざけんな。


こんな知らない人の誕生日パーティーなんかになんであたしが行かなきゃいけないわけ!?





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