不器用な恋愛
目の前の大きなドアが開いて眩しいくらいの光が見えた。
「やっぱ派手にやるねぇ〜」
「派手すぎる。」
目がチカチカするし。
こんな中に何時間も居なきゃって考えると頭が痛くなる…
「とりあえず…食うか?」
「いらない。」
「高いものばっかだぞ?」
「それなら食べてきたら。」
「俺は日々、食べてるから♪」
軽く自慢した?
別にどーでもいいけど。
「あたしはいらないから。」
「じゃあ主役が出て来るまで黙って待ってるわけ?」
「そーだけど。」
「つまんねぇー。」
うざッ。
「じゃあ1人でどっか行ってればッ…」
「それは出来ないなぁ〜」
「なんで?」
「優雅を1人にしたら下心のある野郎どもが寄ってくるだろーがッ!!」
はぁ?
このあたしに男が寄ってくるわけないじゃん。
馬鹿かッ。
「だから俺は優雅からは離れねぇーよ♪」
……ニヤニヤがキモい。
あと……
「……手は離してくれない?」
「……―チッ」
こんな峰城優磨見たらみんな絶対に引くしね…
舌打ち簡単にするやつのどこがいいんだか……はぁ…。