不器用な恋愛
「では僕は碧壱さんを責任もってお返ししに行かなきゃなりませんので失礼ながら僕も帰らせて頂きます。」
「えッ!?
そんなぁ……峰城様はまだ居られても…。」
「しかし、碧壱さんを連れて来たのは僕自身なので。」
「はい……わかりましたわ。
お気をつけてお帰り下さい。」
「ありがとうございます。」
ふぅー。
やっと堅苦しい口調しないですむし。
玄関の方に向かうとなぜか優雅がしゃがんでた。
何やってんだ?
「優雅?」
「……ねぇ、あたしの携帯どこにやったの。」
携帯?
そんなの俺が知ってるわけねぇーじゃ―……あッ!
そーいえば邪魔だし使わないと思って強制的に車に置いてこさせたんだっけ?
でも……今は必要なくねぇ?
「なんで携帯なんだよ?」
「あんた来ないと思って迎えの車を呼ぼうと思ったら携帯ないからどーすればいいのか困ってたの!」
ん〜じゃあそれは俺が悪いってことか!
「わりぃーなぁ〜今からうちの車呼ぶから帰るぞ!」
「っで!あたしの携帯!」
「俺んちの車の中だろ?大丈夫だって!」
「あっそ…良かった。」