不器用な恋愛



爽やかな笑顔で教壇の隣に立った樋炎の目は―…


確かに俺の隣にいる優雅を見つめていた…



「なにを言いかけたの?」


横を向くと優雅の目は俺を見ていて…


「えッ…あぁ…後で聞く」

「……なにそれ?」



そう言った優雅の目はたぶん自分自身じゃわかってないと思うだろうけど…


柔らかく笑って…


初めて俺に見せる優しい目だった。





「じゃあ…席は峰城君の後ろね!」



えッ!?
俺の後ろかよ…




「よろしく、峰城君!」


「はい、
よろしくお願いします。」


「優雅もよろしくな?」

「うん…」



なんか…

2人の世界って感じがして嫌だなぁ…





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