ありがとうを、どうしても。
「え?…あ。」
そんな横井君の言葉に、しどろもどろになる夏実。
そして、不安げに私の顔を覗き込むと、
「ごめんっ!!もしかして傷つけた?」
と、手を合わせてそう謝ってきた。
「えっ、あ、うん。」
夏実に謝ってもらって少しスッキリしたのと、横井君に自分の気持ちがばれていたということの恥ずかしさ。
そして、…嬉しさ。
そんないろんな気持ちが混じって、少しパニックになる。
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