恋愛対象外宣告。
背後で昼休み終了のチャイムがなる




しかし、いく気にもなれず、五時間目はサボっていた




「…何、君ないてんの?」



突然聞こえた声に驚き、振り向く。



目の前には、茶髪のチャラそうな先輩が立っていた



なにも答えられず、俯けば、頬になにかが触れた




驚き目を開ければ、男物の丁寧にアイロンのかけられたハンカチ



「また、返しに来てね。」




約束、と告げれば頭をくしゃりと、なで回し、屋上から出ていった。



ほんのり甘く、爽やかな匂いが鼻腔くすぐる。




と、共に落ち着くような感覚に陥る



ハンカチ、返しにいかなきゃな。




次の約束を胸に、空を見上げた
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