Double Cool
1.恋してる
「綺麗ねぇ、これってなんてワイン?」
「…実は、凄い奮発したロマネ・…」
「え?本当?」
食前酒に出されたワインは、芳醇な香りを放つ真っ赤な赤ワイン。
一口含んだ味わいは、南フランス品種特有の溢れんばかりの果実味が口中に広がって、食堂を通って入った時の重量感が並々ならない。
が―――。
「コンティの樽で熟成したデュペレ・バレラ!」
「……やっぱりね」
ふふふと修司の顔が柔らかく綻ぶ。
「美澄も多少、ワインの味がわかるようになったか」
「そりゃあね。私もいつまでも十代の小娘じゃないわよ」
とはいえ、
「修司の収入じゃあ、ロマネ・コンティだなんて、どんなに外れ年の安いヤツでも無理だって、逆推測しただけなんだけどね」
「…実は、凄い奮発したロマネ・…」
「え?本当?」
食前酒に出されたワインは、芳醇な香りを放つ真っ赤な赤ワイン。
一口含んだ味わいは、南フランス品種特有の溢れんばかりの果実味が口中に広がって、食堂を通って入った時の重量感が並々ならない。
が―――。
「コンティの樽で熟成したデュペレ・バレラ!」
「……やっぱりね」
ふふふと修司の顔が柔らかく綻ぶ。
「美澄も多少、ワインの味がわかるようになったか」
「そりゃあね。私もいつまでも十代の小娘じゃないわよ」
とはいえ、
「修司の収入じゃあ、ロマネ・コンティだなんて、どんなに外れ年の安いヤツでも無理だって、逆推測しただけなんだけどね」
< 1 / 49 >