恋するBread*それでもキミが好き
大学卒業後、大手ではないが希望通りの出版社に入社して5年。
入社したての頃はとにかく体が追い付かず、覚悟していたとは言えあまりの忙しさに何度も辞めることを考えた。
しかし不思議なもので、年々その忙しさに体が慣れてくる。五年も経てばもうすっかり仕事人間だ。
そのおかげで、婚期を逃してしまったのも事実。
現在27歳の俺には、結婚の〝け〟の字もない。
こうして残業をしていると、一年前に別れた彼女のことを時々思い出す。
付き合って三年目の冬に突然別れを告げられた。
『仕事仕事で、私のことなんて考えてないんでしょ?私ももう26歳なの!こんなふうにダラダラ付き合ってるだけなら時間がもったいない』
考えてないわけじゃなかったが、仕事を第一にしていたため会う時間は年々減っていった。だから彼女のいうことはなにひとつ間違ってない。
入社したての頃はとにかく体が追い付かず、覚悟していたとは言えあまりの忙しさに何度も辞めることを考えた。
しかし不思議なもので、年々その忙しさに体が慣れてくる。五年も経てばもうすっかり仕事人間だ。
そのおかげで、婚期を逃してしまったのも事実。
現在27歳の俺には、結婚の〝け〟の字もない。
こうして残業をしていると、一年前に別れた彼女のことを時々思い出す。
付き合って三年目の冬に突然別れを告げられた。
『仕事仕事で、私のことなんて考えてないんでしょ?私ももう26歳なの!こんなふうにダラダラ付き合ってるだけなら時間がもったいない』
考えてないわけじゃなかったが、仕事を第一にしていたため会う時間は年々減っていった。だから彼女のいうことはなにひとつ間違ってない。