恋するBread*それでもキミが好き
「そうだ」
背もたれに掛けてあったジャケットから名刺を取りだした高瀬さん。それを受け取ろうとしたとき「ちょっと待って」と言って名刺になにかを書き加えた。
「それ、常連の特典ってことで、新商品とかできたときには知らせてくれる?」
名刺の隅には、メールアドレスが書かれていた。
「い、いいんですか?」
「もちろん。美緒ちゃんはMIYAHARAの看板娘だからね」
子供っぽい私と大人でかっこいい高瀬さんとじゃ、どうみてもつり合わない。だけどそんなの、がんばってみなきゃわからないんだ。
がんばってがんばって、私をもっと知ってもらって、そしたらもしかしたら奇跡だって起こるかもしれない。
隣にいたい。看板娘だからじゃなくて、彼女として。
高瀬さんに似合う一歩引いた大人の女性になるとか、恋の駆け引きとか、そういうのを考えるほど私は恋愛上手じゃないし、美人でも頭が良いわけでもないから。
ただ全力で、私の全部でぶつかっていくしかない。
背もたれに掛けてあったジャケットから名刺を取りだした高瀬さん。それを受け取ろうとしたとき「ちょっと待って」と言って名刺になにかを書き加えた。
「それ、常連の特典ってことで、新商品とかできたときには知らせてくれる?」
名刺の隅には、メールアドレスが書かれていた。
「い、いいんですか?」
「もちろん。美緒ちゃんはMIYAHARAの看板娘だからね」
子供っぽい私と大人でかっこいい高瀬さんとじゃ、どうみてもつり合わない。だけどそんなの、がんばってみなきゃわからないんだ。
がんばってがんばって、私をもっと知ってもらって、そしたらもしかしたら奇跡だって起こるかもしれない。
隣にいたい。看板娘だからじゃなくて、彼女として。
高瀬さんに似合う一歩引いた大人の女性になるとか、恋の駆け引きとか、そういうのを考えるほど私は恋愛上手じゃないし、美人でも頭が良いわけでもないから。
ただ全力で、私の全部でぶつかっていくしかない。