恋するBread*それでもキミが好き
その後も質問に答えるような形で続けられた。

最後に写真を撮りたいと言って、鞄から高そうなカメラを取り出す高瀬さん。


「あの私、化粧とかもっとちゃんとしたほうがいいような……」

本当は少しでも綺麗にした私を見てもらいたい。いつもほぼスッピンの私じゃ……。


「そのままでいいよ」

「え?」

「パンを焼いたりするのって結構暑いし大変でしょ?汗もかくだろうし、そういうのを考えてるんじゃない?」

「はい、そうです」

「だったら化粧なんて必要ないよ。一生懸命で、そのままの美緒ちゃんが一番綺麗だと思うから」


本当に……高瀬さんの言葉は魔法だ。

ずっと気にしていたことを、私の魅力に変えてくれた。

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