恋するBread*それでもキミが好き
意外と早かったな。もう少し高瀬さんと話したかったけど、遊びにきたわけじゃないし、しかたないか……。



「いつも美味しそうなパンメールありがとう。仕事で疲れてるときに美緒ちゃんからのメールが来ると元気がでるんだ。」

「あ、いえ。毎日送っちゃって逆に迷惑じゃないですか?」

「全然、毎日メール読むの楽しみなんだ。それでさ、メールもそうだし今日のことも含めてお礼がしたいんだけど、なにがいいかな?」

「お礼……ですか?」


鞄に書類を入れながら私の返事を待っている。


お礼なんていいです、って普通はそう言うのかもしれない。

でも私は、思ったことをそのまま真っ直ぐ、高瀬さんに伝えた。


「デ、デートがしたいです。高瀬さんと……」


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