恋するBread*それでもキミが好き
パレードが終わったとき、高瀬さんは私の手をギュッと握り返した。

「綺麗だったね。時間ないから、次急いで行こう」


繋いだ手を離すことなく、私たちは園内を歩いたり乗り物に乗ったり、周りから見たら全く釣り合わないふたりだと思う。

だけどそんなの関係ない。

乗り物ではしゃぐ高瀬さんも、私に向けられる笑顔も、大声で笑い合うふたりの声も

全部が幸せで、本当に夢みたいな時間だった。


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