恋するBread*それでもキミが好き
「すごい楽しかったよ。あんなに笑ったのも久しぶりだ」


車で来ていた高瀬さんが自宅まで送ってくれると言う言葉に、私は甘えることにした。

「はい。私も楽しかったです」

「短い時間だったし、なんかいい歳してはしゃいじゃってごめんね」

「時間じゃなくて、高瀬さんと一緒にいれたことがうれしいし、高瀬さんが楽しんでくれたらそれだけで幸せな気持ちになれます」

「……そっか」


自宅の近くで車が止まったとき、私は真っ直ぐ高瀬さんを見つめた。


優しくてかっこよくて素敵な高瀬さんを好きになったこと

それがどんなに無謀な恋でも、可能性が限りなく0に近くても……


私のこの気持ちは、もう溢れてしまったから……



「高瀬さんのことが好きです……」



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