恋するBread*それでもキミが好き
「おはよー美緒ちゃん。カレーパン揚げてくれる?」
「あ、はい」
おじさん特性のスパイシーな辛口カレーを生地で包んで表面に粗く削ったパン粉をまぶして……。
いつものようにパン屋でのアルバイト。大好きなパンに囲まれて鼻に広がる香りもいつもと同じなのに、私の気持ちは晴れない。
あれから5日が過ぎ、毎日欠かさなかったメールは一度も送ってないし、もちろん高瀬さんもお店には来ていない。
もしこのままお店に来てくれなくなったら……。
「美緒ちゃん!揚げすぎよ!」
おばさんの声に驚き目の前のカレーパンを見ると、いつもの綺麗なきつね色には程遠い、黒に近い色になっている。
「あっ!」
私は急いで焦げたパンを取り出す。
「珍しいわね、美緒ちゃん大丈夫?疲れてるんじゃない?」
「いえ、そんなことないです。本当にごめんなさい」
「気にしないで、疲れてるなら今日は帰ってもいいのよ?」
「本当に大丈夫です。すぐにもう一度揚げます。すいません」
ボーッとしてしまい、大好きなパンを台無しにしてしまった。ほんと、私最悪だ……。
こんなふうになるために高瀬さんに告白したわけじゃないのに。
「あ、はい」
おじさん特性のスパイシーな辛口カレーを生地で包んで表面に粗く削ったパン粉をまぶして……。
いつものようにパン屋でのアルバイト。大好きなパンに囲まれて鼻に広がる香りもいつもと同じなのに、私の気持ちは晴れない。
あれから5日が過ぎ、毎日欠かさなかったメールは一度も送ってないし、もちろん高瀬さんもお店には来ていない。
もしこのままお店に来てくれなくなったら……。
「美緒ちゃん!揚げすぎよ!」
おばさんの声に驚き目の前のカレーパンを見ると、いつもの綺麗なきつね色には程遠い、黒に近い色になっている。
「あっ!」
私は急いで焦げたパンを取り出す。
「珍しいわね、美緒ちゃん大丈夫?疲れてるんじゃない?」
「いえ、そんなことないです。本当にごめんなさい」
「気にしないで、疲れてるなら今日は帰ってもいいのよ?」
「本当に大丈夫です。すぐにもう一度揚げます。すいません」
ボーッとしてしまい、大好きなパンを台無しにしてしまった。ほんと、私最悪だ……。
こんなふうになるために高瀬さんに告白したわけじゃないのに。