恋するBread*それでもキミが好き
「俺仕事忙しいし、予定もつまってるんだけどさ、今度美緒ちゃんに似合う服選んであげるよ」

高瀬さんの言葉は、もっと優しくて……。

「ね、そうしようよ」

そう言って私の手を触ってきたけど、高瀬さんの手は……もっと温かかった。

こんなときでも私の頭の中は高瀬さんしかいなくて〝会いたい〟そう思ったら、自分でも気づかないうちに涙が溢れていた。


「なに、どうしたの?俺なんにもしてないよね?」

「あの、違うんです、ほんと……ごめ……」


涙を拭って謝ろうとしたとき


後ろから誰かが私の腕を掴んだ。


「……え?」


振り返った私は、目を疑った。


「行こう……」


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