恋するBread*それでもキミが好き
○折れた心と友情
ーー
8月28日22時
この女性は、誰なんだろう……?
「突然ごめんなさい。ずっとこのお店が気になってて」
その容姿に似合う綺麗な声。
大きな目に長い睫毛、スッと高い鼻に艶のある色っぽい唇。
今がもし人で賑わう昼間なら、行き交う人はみんな振り返って彼女を見てしまうんじゃないかと思うくらい。
「あ、ありがとうございます!朝は7時からだいたい夕方18時までやっています」
「そう……。ねぇ、あなた……高瀬」
「え?」
「高瀬東吾って、知ってる?」
まさかそんな名前が出てくるとは思ってなかった私は、驚いて一瞬固まってしまった。
「高瀬さんは、お店の常連さんです」
「やっぱり、ここのパンだったのね」
「……?」
8月28日22時
この女性は、誰なんだろう……?
「突然ごめんなさい。ずっとこのお店が気になってて」
その容姿に似合う綺麗な声。
大きな目に長い睫毛、スッと高い鼻に艶のある色っぽい唇。
今がもし人で賑わう昼間なら、行き交う人はみんな振り返って彼女を見てしまうんじゃないかと思うくらい。
「あ、ありがとうございます!朝は7時からだいたい夕方18時までやっています」
「そう……。ねぇ、あなた……高瀬」
「え?」
「高瀬東吾って、知ってる?」
まさかそんな名前が出てくるとは思ってなかった私は、驚いて一瞬固まってしまった。
「高瀬さんは、お店の常連さんです」
「やっぱり、ここのパンだったのね」
「……?」