甘い夢と苦い現実



私は何となく


「あの時浮気してたよね」


と聞いた


彼の瞳は真っ直ぐなままだ


「うん、してた

最低だって罵ってくれていいよ」


と、彼はチラリと私に目を配らせる


私は彼に向き直り


「しないよ

だって貴方は優しい人だから」


だから、理由があったんでしょ?


そう言って彼を見る



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