甘い夢と苦い現実



手に少し力が入る


それでも彼は私の手をしっかりと包み込んで


「うん

でも、ごめん

どんな理由でも悪いのは俺だから」


そう言って私頬に手を添えて親指で目尻をを少し撫でる


「泣いた」


彼はそう言って次々と溢れてくる私の涙を拭ってくれた


「ごめんね

それと、ありがとう」



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