片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「だから…どうして私に・・・」
私自身は主任に片恋だし、結婚出来れば嬉しいけど。
「適役だから・・・」
「そりゃまぁ…私も早く結婚出来ればいいと思いますけど・・・」
お婆ちゃんの認知症が進行する前に花嫁姿を見せるコトが出来たら、本望。
「じゃ決まったな…結婚するぞ」
「結婚したら、夜の生活とか・・・」
「夜は自由にさせてやる。お前だって結婚したくてするんじゃないんだろ?」
「それって…唯の同居ってコト?」
「シェアリングかな?」
「結婚してその先はどうするんですか?」
「その先は・・・そうだな」
主任は顎を指で摘まんで眉間にシワを寄せて考え込む。
「1年位で離婚はどうだ?」
「同じ会社で…結婚はともかく離婚は・・・」
「どうせ家元を継いだら、会社を辞めると思う。だから、お前が辞める必要はない。慰謝料だってたんまりと用意するから安心しろっ。久保川」
主任、華道の家元を継いだら会社は退職するのか。
何だか寂しい気がする。その場では答えを導き出せず、「考えさせて下さい」と返事を保留にした。
「いい返事待ってるよ」
彼は私の返事に期待を寄せていた。
私自身は主任に片恋だし、結婚出来れば嬉しいけど。
「適役だから・・・」
「そりゃまぁ…私も早く結婚出来ればいいと思いますけど・・・」
お婆ちゃんの認知症が進行する前に花嫁姿を見せるコトが出来たら、本望。
「じゃ決まったな…結婚するぞ」
「結婚したら、夜の生活とか・・・」
「夜は自由にさせてやる。お前だって結婚したくてするんじゃないんだろ?」
「それって…唯の同居ってコト?」
「シェアリングかな?」
「結婚してその先はどうするんですか?」
「その先は・・・そうだな」
主任は顎を指で摘まんで眉間にシワを寄せて考え込む。
「1年位で離婚はどうだ?」
「同じ会社で…結婚はともかく離婚は・・・」
「どうせ家元を継いだら、会社を辞めると思う。だから、お前が辞める必要はない。慰謝料だってたんまりと用意するから安心しろっ。久保川」
主任、華道の家元を継いだら会社は退職するのか。
何だか寂しい気がする。その場では答えを導き出せず、「考えさせて下さい」と返事を保留にした。
「いい返事待ってるよ」
彼は私の返事に期待を寄せていた。