片恋シンデレラ～愛のない結婚は蜜の味～

「好きな人の赤ちゃんを産みたいキモチ分かるわ」


「夏芽さんも冬也さんの赤ちゃんが欲しいの？」

「私は…まだ心の準備が出来ていないと言うか…だって、初めては痛いんでしょ？」


「えっ？夏芽さんって経験ないの？」


「お付き合いした経験も男性経験もありません」


「だって…男たらしじゃ・・・」


「それはゲームの中での話です」


私はスマホアプリの恋愛ゲームを見せた。


「彼が私の一番の恋人・星苑兵馬です。職業は弁護士」


「ゲームの中って・・・夏芽さん・・・？」


「小陽さんのように冬也が初恋の人じゃありませんけど。彼が初めての人になるかもしれません。最初は痛いんですか？」


｢ハッキリ言います。痛いです。とっても痛かったです。最初はこのまま私死ぬんじゃないかと思いました」


「私を脅さないで下さい。小陽さん」


「でも、直ぐに慣れます。夏芽さんとはいい友達で居られそう。私にも教えてください。その恋愛ゲーム」