片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
俺と敦司様は縁側に腰を下ろし、庭を眺める。
「一度は別れた二人だが・・・二人は再会して再び恋に落ちた。その時は、奈都也君の方が熱を上げて・・・
家元も困り果て、私に相談をして来た。
でも、敦美さんは奈都也君を捨てた。
彼女は幼い夏芽さんと夫の3人で生きるコトを選んだ。奈都也君は家元を継げず、緑川家とは絶縁された。
家元も悩みに悩んだ結果だ。でも、敦美さんも夫とは別れたようだな。
旧姓に戻っていて、夏芽さんが敦美さんの娘だと誰一人分からなかった」
「夏芽が父さんの不倫相手の娘だと知っていたら・・・皆、俺達の結婚には反対したってコト?」
「冬也君と夏芽さんには関係のない話だと思うが、反対はしたかもしれない」
「爺ちゃんたちの都合ってヤツか・・・」
「緑川家は560年の伝統を守る華道の家元だ。冬也君」
敦司様の手厳しい声が静かな庭に響く。
「俺だって分っています!でも、俺は夏芽のコトがスキなんです!!」
これは俺の一方的な想い。
「一度は別れた二人だが・・・二人は再会して再び恋に落ちた。その時は、奈都也君の方が熱を上げて・・・
家元も困り果て、私に相談をして来た。
でも、敦美さんは奈都也君を捨てた。
彼女は幼い夏芽さんと夫の3人で生きるコトを選んだ。奈都也君は家元を継げず、緑川家とは絶縁された。
家元も悩みに悩んだ結果だ。でも、敦美さんも夫とは別れたようだな。
旧姓に戻っていて、夏芽さんが敦美さんの娘だと誰一人分からなかった」
「夏芽が父さんの不倫相手の娘だと知っていたら・・・皆、俺達の結婚には反対したってコト?」
「冬也君と夏芽さんには関係のない話だと思うが、反対はしたかもしれない」
「爺ちゃんたちの都合ってヤツか・・・」
「緑川家は560年の伝統を守る華道の家元だ。冬也君」
敦司様の手厳しい声が静かな庭に響く。
「俺だって分っています!でも、俺は夏芽のコトがスキなんです!!」
これは俺の一方的な想い。