片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
ACT14♥50本の真紅の薔薇

夏芽side~

冬也はもっと情熱的に迫るのとか覚悟をしていたが、全く逆で私を避けているような感じ。


「冬也、私…貴方に何か悪いコトした?」


「えっ!?」

黙々とハヤシライスを食べる冬也の前に座り、思い切って訊いてみた。


「だって、何だか、ここに引っ越して来てから、冬也変よ」


「別に変じゃないよ。色々と忙しくて考えるコトが多いんだよ。お前の相手してる暇がないだけだ」


「本当に?」


私は冬也に顔をジッと見つめる。


「俺は食事中だ。余り、ジロジロと見んなよ」
冬也は顔を俯かせて、ハヤシライスを食べ続ける。


「今度の土曜日。小陽さんと買い物行くんだけど・・・いい?」

「いいけど…俺は多分、帝都百貨店で11月に行われる華道展の打ち合わせだから…夜は適当に向うで食べると思うし、お前も適当に食べてくれ」


「分かった」








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