片恋シンデレラ～愛のない結婚は蜜の味～

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俺は早起きして、タワマンの近くにある海沿い公園の遊歩道をランニング。
海沿い公園は異国情緒が溢れる場所で広々としている。噴水や並木道もあり自然を感じながらゆっくりと過ごすには最適な所だった。



潮風を一杯吸い込み、深呼吸して朝の柔らかな陽光が反射する海面をフェンス越しに眺めていた。


帝居のお堀周辺を走り回るランナー達は有名だが、商業施設が犇めくショピングエリアまで伸びる遊歩道もネット調べてみれば、有名なランニングコースだったコトが判明した。


「おはようございます。緑川さん」


「おはようございます。小陽さん」


小陽さんは３匹の犬を連れて遊歩道を散歩していた。

早朝にも関わらず、メイクも服装もバッチリでそのまま銀座へとショッピングにも行けそう感じだった。
いつ見ても綺麗な奥様って副社長が羨ましい。

ウチの夏芽なんて、この間すっぴんのジャージ姿でゴミ捨てに行ってたぞ。

小陽さんと友達なんだから、少しは見習えって。