片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
ACT15♥妻の浮気!?
夏芽side~
「お帰り。朝ご飯食べる?」
冬也はここに越してきて、時間に余裕がある時は近くの海沿い公園をランニングしていた。
「ただいま・・・今朝は早起きしたんだな」
寝坊助の私が早起きするのは珍しいコトで、朝食はパンとコーヒーで簡単に済ませてしまうコトが多い。
「俺は先にシャワー浴びて来るし、先に食べとけよ」
「分かった」
冬也はリビングを出て玄関脇のバスルームに行ってしまった。
昨日の薔薇の件が尾を引いているのか、今朝も機嫌が悪かった。
仲直りの糸口を見つけ出せず、出社すると私達の直属の上司である三枝部長の執務室に呼ばれた。
閉口一番に三枝部長から言われた言葉は「今回の企画は二人共外れて貰う」
年内には家元を継ぎ、会社を退職する冬也。
三枝部長が、冬也の仕事を少しずつ仕切るような形で移行していた。
減らされている行く仕事量に冬也は何一つ文句言わず、与えられた仕事をこなす日々。
彼の頭の中は既に家元としての役目で一杯。
結婚してからの冬也は以前ほど仕事に対して意欲がなかった。
でも、私は違う。
私はもっとキャリアを積みたい。キャリアを積んで、冬也と離婚してからもバリバリとここで仕事がやりたい。
冬也はここに越してきて、時間に余裕がある時は近くの海沿い公園をランニングしていた。
「ただいま・・・今朝は早起きしたんだな」
寝坊助の私が早起きするのは珍しいコトで、朝食はパンとコーヒーで簡単に済ませてしまうコトが多い。
「俺は先にシャワー浴びて来るし、先に食べとけよ」
「分かった」
冬也はリビングを出て玄関脇のバスルームに行ってしまった。
昨日の薔薇の件が尾を引いているのか、今朝も機嫌が悪かった。
仲直りの糸口を見つけ出せず、出社すると私達の直属の上司である三枝部長の執務室に呼ばれた。
閉口一番に三枝部長から言われた言葉は「今回の企画は二人共外れて貰う」
年内には家元を継ぎ、会社を退職する冬也。
三枝部長が、冬也の仕事を少しずつ仕切るような形で移行していた。
減らされている行く仕事量に冬也は何一つ文句言わず、与えられた仕事をこなす日々。
彼の頭の中は既に家元としての役目で一杯。
結婚してからの冬也は以前ほど仕事に対して意欲がなかった。
でも、私は違う。
私はもっとキャリアを積みたい。キャリアを積んで、冬也と離婚してからもバリバリとここで仕事がやりたい。