片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
ACT18♥星苑さんの正体
冬也side~
俺は通勤電車の中でスマホを忘れたコトに気づいた。
今朝、小陽さんとダニエル達の散歩の時、ジャージのポケットからはみ出ていたスマホを小陽さんの持っていたトートバックの中に入れさせて貰い、そのまま受け取るのを忘れてしまった。
彼女の携番も自宅の電話も全部スマホのアドレスの中。
『星凛堂』本社の電話番号は分かるが、拓真さんに訊くのはなんだかな。
俺は一人缶コーヒーを飲みながら考える。
「緑川」
相馬部長が休憩にやって来た。
「今日は奥さんお休みなんだって」
「あ・・・はい」
「もしかして、おめでたか?」
「えっ!?あ!?違います。違います」
「そう強く否定するところが怪しい」
「主任」
入社2年目の金城が俺を探しに休憩室に来た。
「主任に用事があると『星凛堂』副社長夫人がお見えになっていますよ」
「えっ!?」
俺は缶コーヒーを飲み干して1階のエントランスに降りた。
今朝、小陽さんとダニエル達の散歩の時、ジャージのポケットからはみ出ていたスマホを小陽さんの持っていたトートバックの中に入れさせて貰い、そのまま受け取るのを忘れてしまった。
彼女の携番も自宅の電話も全部スマホのアドレスの中。
『星凛堂』本社の電話番号は分かるが、拓真さんに訊くのはなんだかな。
俺は一人缶コーヒーを飲みながら考える。
「緑川」
相馬部長が休憩にやって来た。
「今日は奥さんお休みなんだって」
「あ・・・はい」
「もしかして、おめでたか?」
「えっ!?あ!?違います。違います」
「そう強く否定するところが怪しい」
「主任」
入社2年目の金城が俺を探しに休憩室に来た。
「主任に用事があると『星凛堂』副社長夫人がお見えになっていますよ」
「えっ!?」
俺は缶コーヒーを飲み干して1階のエントランスに降りた。