片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
私達は伊集院様を残し、部屋に帰った。
互いにダイニングテーブルの椅子に座り、お茶を啜ってまったりと寛ぐ。
「これからどうするんだろうね・・・拓真さんと小陽さん」
「敦司様も二人の辛さを理解している。二人にとって一番いい方法を考えてくれるさ」
お互いの実家を気に掛け、二人はずっと苦悩して来た。
伊集院様に全てを話したコトでようやくその苦悩からも解放されるかもしれない。
結婚すれば、子供がデキて当たり前だと言う世の中の風潮が二人を追い詰めたんだ。
私には子供に恵まれない夫婦の苦しみは分からないけど。
拓真さんと小陽さんはとってもいい夫婦だと思う。
「夫婦仲はいいし、離婚はしないだろうなぁー」
「そうね」
「俺もお前に訊きたいコトがあるんだ。夏芽」
「何?」
「星苑さんに会いたい」
「えっ!?」
「星苑さんに会って、話を付けたい」
「何の話を付けるの?冬也」
「俺の妻に手を出すなと言いたい」
「私達は偽装でしょ?1年後には・・・」
「いいから…星苑さんにメールを送れよ。電話でもいい」
「それは無理よ。星苑さんだって忙しいし」
「星苑さんはお前だけの男じゃないんだろ?」
冬也が自分のスマホを見せる。
画面には星苑さんの姿が・・・
私の顔から血の気が引いてゆく。
互いにダイニングテーブルの椅子に座り、お茶を啜ってまったりと寛ぐ。
「これからどうするんだろうね・・・拓真さんと小陽さん」
「敦司様も二人の辛さを理解している。二人にとって一番いい方法を考えてくれるさ」
お互いの実家を気に掛け、二人はずっと苦悩して来た。
伊集院様に全てを話したコトでようやくその苦悩からも解放されるかもしれない。
結婚すれば、子供がデキて当たり前だと言う世の中の風潮が二人を追い詰めたんだ。
私には子供に恵まれない夫婦の苦しみは分からないけど。
拓真さんと小陽さんはとってもいい夫婦だと思う。
「夫婦仲はいいし、離婚はしないだろうなぁー」
「そうね」
「俺もお前に訊きたいコトがあるんだ。夏芽」
「何?」
「星苑さんに会いたい」
「えっ!?」
「星苑さんに会って、話を付けたい」
「何の話を付けるの?冬也」
「俺の妻に手を出すなと言いたい」
「私達は偽装でしょ?1年後には・・・」
「いいから…星苑さんにメールを送れよ。電話でもいい」
「それは無理よ。星苑さんだって忙しいし」
「星苑さんはお前だけの男じゃないんだろ?」
冬也が自分のスマホを見せる。
画面には星苑さんの姿が・・・
私の顔から血の気が引いてゆく。