片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
キモチが重なり、完全に冬也のペースに嵌められ、胸のドキドキがいつまでも止まらない。


私の心臓はどうにかなってしまいそう。


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濃厚な甘いキスを交わし、出社した。


「カラダは大丈夫なのか?緑川」

フロアに入ると皆が私のカラダを気遣った。


「昨日は申し訳ありませんでした」

私は三枝部長の執務室を訊ね、昨日の欠勤を謝罪した。

「いいよ。いいよ。それよりもおめでとう。緑川。おめでただろ?」

「えっ!?」


「悪阻で辛いから昨日は欠勤したんだろ?緑川主任は違うと否定したが、私には本当のコトを言ってくれ」


「妊娠なんてしてません!」

処女の私が妊娠なんてありえないと三枝部長に言いたかったが、言えなかった。


私の企画したプロジェクトからも外されちゃったし、もうこの会社には私の居場所はないのかもしれない。


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