片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「夏芽お前はこの先どうする?」
「会社辞めた方がいいよね。冬也は家元を継ぐんでしょ?」
「『ハートフル』を退職して、小陽さんと共に敦司様の秘書になる気はないか?」
「伊集院様の秘書??」
「敦司様は財団法人『氷見流』の理事を務めているコトを知ってるよな」
「あ、うん」
「その理事秘書を小陽さんと共にやって貰いたいんだ。まぁ、緑川派の家元夫人となる夏芽に色々と氷見流のコトを知って欲しいと言うのが敦司様の狙いだ」
「でも、私に秘書なんて務まるかな?」
「だからサポート役に小陽さんが居るんだ。小陽さんを家に引きこもらせておくのが敦司様も嫌なんだ。子供のコトで悩む娘が不憫で仕方がないんだよ」
冬也は何れ『氷見流緑川派』の家元を継ぐ。そうなれば、私は否応なしに家元夫人となる。
現家元夫人の桃さんは何も知らなくてもいいと言っていたが、それではダメだと思う。
私は冬也のお荷物になりたくない。
「私も覚悟を決めないとね」
「覚悟を決めてくれ。夏芽」
「分かった」
「ついでに妻としての覚悟も決めてくれ」
「それは・・・」
「今すぐじゃなくてもいいから…他の男にはあげるなよ」
「私の浮気相手は二次元の男だし。大丈夫よ」
「まさか…自分が二次元の男と張り合っていたなんて…考えると情けない」
「会社辞めた方がいいよね。冬也は家元を継ぐんでしょ?」
「『ハートフル』を退職して、小陽さんと共に敦司様の秘書になる気はないか?」
「伊集院様の秘書??」
「敦司様は財団法人『氷見流』の理事を務めているコトを知ってるよな」
「あ、うん」
「その理事秘書を小陽さんと共にやって貰いたいんだ。まぁ、緑川派の家元夫人となる夏芽に色々と氷見流のコトを知って欲しいと言うのが敦司様の狙いだ」
「でも、私に秘書なんて務まるかな?」
「だからサポート役に小陽さんが居るんだ。小陽さんを家に引きこもらせておくのが敦司様も嫌なんだ。子供のコトで悩む娘が不憫で仕方がないんだよ」
冬也は何れ『氷見流緑川派』の家元を継ぐ。そうなれば、私は否応なしに家元夫人となる。
現家元夫人の桃さんは何も知らなくてもいいと言っていたが、それではダメだと思う。
私は冬也のお荷物になりたくない。
「私も覚悟を決めないとね」
「覚悟を決めてくれ。夏芽」
「分かった」
「ついでに妻としての覚悟も決めてくれ」
「それは・・・」
「今すぐじゃなくてもいいから…他の男にはあげるなよ」
「私の浮気相手は二次元の男だし。大丈夫よ」
「まさか…自分が二次元の男と張り合っていたなんて…考えると情けない」