片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
冬也は精一杯の優しさで私のカラダの緊張と心の恐怖感を解いていく。


何度も落とされるキス。

冬也の腕の中は温かい。恋愛ゲームでは感じない温かさ。

この熱にこのまま包まれたいと思う。

ずっと逃したくないーーー・・・


私達にはもう偽りが存在しない。


「変じゃない?」


「何が?」


「私のカラダ」


「夏芽って着やせするタイプだな。俺を満足させるカラダだ」

冬也の指先が首筋を滑っていく。


「どこ触る気?」


「お前は初めてなんだろ?黙って俺に任せておけばいい」

私は冬也に任せるように口を真一文字に閉じた。




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