片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
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帰宅した冬也。

「本家の家元の彰成様?」

「どんなタイプの人?」

「どんなタイプって・・・俺よりも三つ下の27歳だ」
ネクタイを解きながら私の座るソファに腰を下ろして来た。

「本家の家元ってそんなに若いの?」

「前家元が早くにお亡くなりになったから。彰成様が本家の家元を継いだのは17歳の時だ」

「そんなに若く、家元を継いだんだ・・・」

「俺も早く継げと言われたが・・・この年まで先延ばしした」

「ふうん」


「彰成様はなかなかのイケメンで、華道界じゃ有名だ。メディアにも多く出てるし、お前も顔位は知ってると思うぜ」


「イケメンなんだ・・・」


「イケメンだけど・・・クセあるから。敦司様も彰成様の素行には頭を痛めている」


私はスマホで彰成様を検索した。


氷見彰成。


冬也以上にイケメンだったーーー・・・


「何検索してるの?」


「彰成様」


「夏芽お前は誰のモノだ?」
隣に座る冬也の嫉妬めいた声。


「冬也のモノよ」


「なら、彰成様なんて調べるな。どうせ明日会うし」


「小陽さん、彰成様が苦手みたい」

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