片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
冬也side~
俺は敦司様と会場入りして、自分の生けた花をチェックし、手直しする。
「彰成様!?打ち合わせではキチンとした身なりで来るように言ったはずですよ」
「今日は関係者だけのお披露目だろ?身内だし、どんな格好でもいいじゃん」
「しかし、身内でも・・・Gパンは困ります!せめてスーツ着用で」
「敦司様は本当にうるさいな」
彰成様は敦司様の説教を鬱陶しそうに訊いた。
「私は先代の家元から貴方様の教育係を任されました。
貴方はいつになれば、この私の言葉に素直に従ってくれるのですか?」
「俺の言うコトは訊かず、自分の言う言葉に従わせようなんて敦司様の横暴なお人だ」
俺は黙って二人の様子を見守った。
「そう思わないか?冬也」
「え、あ・・・」
彰成様に突然、相槌を求めれて狼狽する。
「敦司様は柔軟な考えも持つお方。
彰成様の言葉を訊かないと言うのは有りえないと思いますけど」
「冬也も敦司様の味方か・・・つまんないな。互いに年も近いし、分かり合えると思ったけど」
「本番はキチンとした身なりでお願いしますよ。彰成様」
「敦司様がこの俺に小陽を差し出していれば、もう少し敦司様の言葉にも素直に従っていたのに。残念だ」
「小陽には拓真君が居る。小陽に執着するのはいい加減止めて貰いたいものだ。今日はこの私が仕切る。冬也君、彰成様の世話は君に任せる」
敦司様は険しい表情で行ってしまった。
「彰成様!?打ち合わせではキチンとした身なりで来るように言ったはずですよ」
「今日は関係者だけのお披露目だろ?身内だし、どんな格好でもいいじゃん」
「しかし、身内でも・・・Gパンは困ります!せめてスーツ着用で」
「敦司様は本当にうるさいな」
彰成様は敦司様の説教を鬱陶しそうに訊いた。
「私は先代の家元から貴方様の教育係を任されました。
貴方はいつになれば、この私の言葉に素直に従ってくれるのですか?」
「俺の言うコトは訊かず、自分の言う言葉に従わせようなんて敦司様の横暴なお人だ」
俺は黙って二人の様子を見守った。
「そう思わないか?冬也」
「え、あ・・・」
彰成様に突然、相槌を求めれて狼狽する。
「敦司様は柔軟な考えも持つお方。
彰成様の言葉を訊かないと言うのは有りえないと思いますけど」
「冬也も敦司様の味方か・・・つまんないな。互いに年も近いし、分かり合えると思ったけど」
「本番はキチンとした身なりでお願いしますよ。彰成様」
「敦司様がこの俺に小陽を差し出していれば、もう少し敦司様の言葉にも素直に従っていたのに。残念だ」
「小陽には拓真君が居る。小陽に執着するのはいい加減止めて貰いたいものだ。今日はこの私が仕切る。冬也君、彰成様の世話は君に任せる」
敦司様は険しい表情で行ってしまった。