片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
ACT24♥美人の幼なじみ
夏芽side~
「どうぞ」
私は冬也と彰成様にお茶を淹れた。
「サンキュー夏芽」
彰成様は何も言わず、私の淹れたお茶を飲む。
「冬也の嫁は夏芽って言うのか・・・夏と冬か・・・真逆の季節だな」
「そう言えば、そうだな。全然そんなコト考えたコトなかった」
「小陽と俺の名前にも季節が入ってんだな」
「彰成様、小陽さんは人妻ですよ」
「大体、小陽に目を付けたのは俺が先だ。冬也」
「彰成様がどうしてそこまで小陽さんに執着するのか俺には分かりません」
「冬也お前は小陽を見ていいオンナだと思わないか?」
冬也は何も言わず隣に座る私を見る。
「お前の嫁って嫉妬深いのか?」
「そうじゃありませんけど。俺達まだ新婚だし」
「俺はお前のコトも敦司様と同じようにスキじゃなかったけど、お前の嫁の素性を知ってスキになった。お前の父親と嫁の母親って昔不倫関係にあったんだろ?」
「ど、どうしてそれを?」
「風の噂で耳にした。俺は世間体を気にしない冬也のそう言う所がスキだ。でも、敦司様は違う。俺は先代の家元の愛人の間に生まれた息子。その俺が560年続く氷見流の家元を継いだ。そりゃ周囲は反発したが、世襲主義の氷見流。
それは当然の流れだ」
「敦司様はそんな彰成様の盾となって今までずっと守って来たんですよ」
私は冬也と彰成様にお茶を淹れた。
「サンキュー夏芽」
彰成様は何も言わず、私の淹れたお茶を飲む。
「冬也の嫁は夏芽って言うのか・・・夏と冬か・・・真逆の季節だな」
「そう言えば、そうだな。全然そんなコト考えたコトなかった」
「小陽と俺の名前にも季節が入ってんだな」
「彰成様、小陽さんは人妻ですよ」
「大体、小陽に目を付けたのは俺が先だ。冬也」
「彰成様がどうしてそこまで小陽さんに執着するのか俺には分かりません」
「冬也お前は小陽を見ていいオンナだと思わないか?」
冬也は何も言わず隣に座る私を見る。
「お前の嫁って嫉妬深いのか?」
「そうじゃありませんけど。俺達まだ新婚だし」
「俺はお前のコトも敦司様と同じようにスキじゃなかったけど、お前の嫁の素性を知ってスキになった。お前の父親と嫁の母親って昔不倫関係にあったんだろ?」
「ど、どうしてそれを?」
「風の噂で耳にした。俺は世間体を気にしない冬也のそう言う所がスキだ。でも、敦司様は違う。俺は先代の家元の愛人の間に生まれた息子。その俺が560年続く氷見流の家元を継いだ。そりゃ周囲は反発したが、世襲主義の氷見流。
それは当然の流れだ」
「敦司様はそんな彰成様の盾となって今までずっと守って来たんですよ」