片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「小陽も知っているんだろ?」
「それは・・・」
「緑川派の門下生達はお前の母親と奈都也さんの不貞を理由に反対しているんだ」
「冬也には何の関係もないのに・・・それって理不尽ですよね」
冬也は懸命に次期家元として努力しているのに、私だって・・・
「・・・俺の時も猛反対されたけどな。それと同じだ・・・」
「夏芽さん・・・心配しないで下さい、お父様が必ずお二人を守ってくれますよ」
「小陽さん・・・」
「敦司様の力あれば、何とかなると思うけど・・・いつまでも、敦司様の力ばかりに頼ってはいられない」
「それはそうかもしれませんが・・・」
「敦司様の亡き後…俺に『氷見流』を束ねるだけの力はない・・・」
「ちょっと伊集院様を勝手に殺さないで下さい。小陽さんだって居るんですよ」
「小陽が俺の妻なら・・・」
小陽さんは眉のへの字にして、困り果てていた。
「彰成様、小陽さんには・・・」
「俺は諦めは悪い男だ」
彰成様は開き直る。
小陽さんは急に気分悪そうに口許を押さえ、部屋を出てしまった。
「小陽さん?」
「それは・・・」
「緑川派の門下生達はお前の母親と奈都也さんの不貞を理由に反対しているんだ」
「冬也には何の関係もないのに・・・それって理不尽ですよね」
冬也は懸命に次期家元として努力しているのに、私だって・・・
「・・・俺の時も猛反対されたけどな。それと同じだ・・・」
「夏芽さん・・・心配しないで下さい、お父様が必ずお二人を守ってくれますよ」
「小陽さん・・・」
「敦司様の力あれば、何とかなると思うけど・・・いつまでも、敦司様の力ばかりに頼ってはいられない」
「それはそうかもしれませんが・・・」
「敦司様の亡き後…俺に『氷見流』を束ねるだけの力はない・・・」
「ちょっと伊集院様を勝手に殺さないで下さい。小陽さんだって居るんですよ」
「小陽が俺の妻なら・・・」
小陽さんは眉のへの字にして、困り果てていた。
「彰成様、小陽さんには・・・」
「俺は諦めは悪い男だ」
彰成様は開き直る。
小陽さんは急に気分悪そうに口許を押さえ、部屋を出てしまった。
「小陽さん?」