片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「季実子を通して、投資話を持ち掛けられ、彼女の言う通り罪滅ぼしで、投資してやった。
結構増資もさせられ、儲かっていれば大金になるはず。来年に二世帯住宅を建設する予定だ。お義父さんが全部出すと言ってくれてるけど・・・義父さんに全部出させるのは俺としては…肩身が狭い」


「本当に伊集院様達と同居するんだ・・・」


「小陽と二人じゃ・・・小陽って完璧主義者だから・・・育児だってきっと完璧にこなそうとして、育児ノイローゼとかにかかりそうで怖い」

「そっか・・・だから、同居か・・・陽那夫人が居れば、安心して拓真さんの働けると言うワケですね」


「そうそう。産まれてもないのに・・・何先のコトまで考えているんだろうなぁー」


「大丈夫ですよ。きっと無事に生まれてきますよ」


「三度目の正直で無事に生まれて欲しいよ」


拓真さんの声は切実だった。


「赤ちゃんも鳥のように卵だったら、交代で温めてやれるのに。小陽任せでやりきれない」


「拓真さんって優しいですね。男の鏡です」

「冬也だって優しいだろ?」


「はい」





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