片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
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クリスマスも正月も家族で過ごした。
「夏芽、冬也さんは?」
こたつに入りながらみかんを食べる私にお婆ちゃんが問いかける。
「夏芽の旦那さんだよ」
お婆ちゃんの認知症はゆっくりと進行している。時々、おかしな話をするが、こうしてまともに会話するコトも出来た。
私の結婚に涙を流して喜んでくれたお婆ちゃんに離婚したとは言えなかった。
「冬也さんは仕事の都合でフランスに行ってんだよ。正月終わったら、戻ってくるんだ」
説明に迷っていた私を救うように颯が返してくれた。
「そう。仕事…大変だね」
「ありがとう。颯。みかん食べる?」
「貰うよ」
颯もこたつに入り、みかんを剝き始めた。
クリスマスも正月も家族で過ごした。
「夏芽、冬也さんは?」
こたつに入りながらみかんを食べる私にお婆ちゃんが問いかける。
「夏芽の旦那さんだよ」
お婆ちゃんの認知症はゆっくりと進行している。時々、おかしな話をするが、こうしてまともに会話するコトも出来た。
私の結婚に涙を流して喜んでくれたお婆ちゃんに離婚したとは言えなかった。
「冬也さんは仕事の都合でフランスに行ってんだよ。正月終わったら、戻ってくるんだ」
説明に迷っていた私を救うように颯が返してくれた。
「そう。仕事…大変だね」
「ありがとう。颯。みかん食べる?」
「貰うよ」
颯もこたつに入り、みかんを剝き始めた。