片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
ACT32♥不義の子供
夏芽side~
正月も明けて、1月ももうすぐおしまい。
私は部屋に戻って残りの私物を箱に詰めてゆく。
私の荷作りの手伝いの為に来た颯は窓越しに見える海を見つめる。
「冬也さんと夏芽姉ちゃんはいい部屋に住んでいたんだな」
「そうね。それよりも景色に見惚れないで手伝ってよ、颯」
私は颯の右耳を引っ張った。
「いてぇだろ?」
「誰かいるのかしら?」
冬也と香苗さんが部屋に入って来た。
「久し振り…冬也」
「夏芽?」
「離婚した奥様が何用かしら?」
「私は自分の荷物を取りに伺っただけです」
「そう」
香苗さんは我が家のようにスタスタ足早に歩き、ソファにバックを置いて腰を下ろした。
「窓辺に居るのは新しい男?貴方もやるわね。夏芽さん」
「俺は弟の颯だ。あんたこそ、誰だよ?」
颯は香苗さんを睨み付ける。
「彼は夏芽の弟だ。香苗」
「弟?へぇー」
私は部屋に戻って残りの私物を箱に詰めてゆく。
私の荷作りの手伝いの為に来た颯は窓越しに見える海を見つめる。
「冬也さんと夏芽姉ちゃんはいい部屋に住んでいたんだな」
「そうね。それよりも景色に見惚れないで手伝ってよ、颯」
私は颯の右耳を引っ張った。
「いてぇだろ?」
「誰かいるのかしら?」
冬也と香苗さんが部屋に入って来た。
「久し振り…冬也」
「夏芽?」
「離婚した奥様が何用かしら?」
「私は自分の荷物を取りに伺っただけです」
「そう」
香苗さんは我が家のようにスタスタ足早に歩き、ソファにバックを置いて腰を下ろした。
「窓辺に居るのは新しい男?貴方もやるわね。夏芽さん」
「俺は弟の颯だ。あんたこそ、誰だよ?」
颯は香苗さんを睨み付ける。
「彼は夏芽の弟だ。香苗」
「弟?へぇー」