片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「冬也がいつまでも夏芽さんのコトを思って、私に手を出そうとしないから悪いの」


「俺達の結婚は唯の形だ」


冬也が香苗さんと再婚するのは事実で、私達はもう元に戻れない。


私は居たたまれず颯の居る寝室に行った。


「手伝うわ。颯」


「二人の仲に当てられたの?姉ちゃん」


「ううん」


「姉ちゃんと離婚してすぐに他の女と再婚するような男。姉ちゃんから捨ててやれ」


「颯・・・」


「俺はいつでも姉ちゃんの味方だ。姉ちゃんって意外と大胆な下着着けてるんだな」


颯が私のTバックショーツを投げる。


「それは・・・」


「姉ちゃんにもきっといい男見つかるさ」


「ありがとう。颯」


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