片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
荷物を後部座席に押し込んで、家路を急ぐ。
運転する颯が私に話しかける。
「姉ちゃん、怒ってる?」
「えっ?」
「俺が冬也さん殴ったコト…俺は姉ちゃんの為に冬也さんを殴った。俺は姉ちゃんの痛みを冬也さんに知って欲しかった」
「颯・・・」
「俺達の前では明るく振る舞っているけど・・・自分の部屋に入ると声を押し殺して泣いてるだろ?」
「颯は知っているんだ・・・」
「どんなにゲスな男でも、冬也さんと俺は半分血が繋がっている。俺の顔を見て冬也さんを思い出す?」
「冬也と颯は似た所あるけど、颯は颯だよ」
「それなら良かった」
颯の口許に安堵の笑みが見える。
「冬也とのコトは全部夢だったのよ」
「姉ちゃん・・・」
運転する颯が私に話しかける。
「姉ちゃん、怒ってる?」
「えっ?」
「俺が冬也さん殴ったコト…俺は姉ちゃんの為に冬也さんを殴った。俺は姉ちゃんの痛みを冬也さんに知って欲しかった」
「颯・・・」
「俺達の前では明るく振る舞っているけど・・・自分の部屋に入ると声を押し殺して泣いてるだろ?」
「颯は知っているんだ・・・」
「どんなにゲスな男でも、冬也さんと俺は半分血が繋がっている。俺の顔を見て冬也さんを思い出す?」
「冬也と颯は似た所あるけど、颯は颯だよ」
「それなら良かった」
颯の口許に安堵の笑みが見える。
「冬也とのコトは全部夢だったのよ」
「姉ちゃん・・・」