片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「敦司様、気にし過ぎだ。笹沼さんだってこれ以上何もしなさい」
「そうであればいいが・・・」
「失礼します」
小陽さんが湯呑を下げにトレイを持って入室した。
お腹の子は妊娠5ヵ月目に入っていた。
体調も良く、週に3日のペースで秘書の仕事を続けている。
「小陽か・・・」
「お父様に面会したいとエントランスに夏芽さんの弟の颯さんが来ています」
「颯が??」
俺は父さんと目を合わせた。
「何故?私なのだ?」
「それは分かりません・・・」
「まぁ、理事室で会おう」
「夏芽さんの弟ってどんなヤツだ?歌舞伎町でホストしていると訊いたが。イケメンか?冬也」
彰成様には颯を紹介していなかった。
「颯は俺の息子だ。冬也とは異母兄弟だ」
「えっ?奈都也さん…。二人の間には子まで儲けていたのか?」
「私は何も訊いていないぞ!!」
「俺が颯の存在を知ったのは10年前だ・・・彼の学費の援助を求められ認知した」
敦司様の盛大な溜息が響く。
「敦司様の頭痛の種が増えたな・・・」
「まぁ、ともかく私は理事長室に行く。奈都也さんはいいから…冬也君一緒に来てくれ」
「そうであればいいが・・・」
「失礼します」
小陽さんが湯呑を下げにトレイを持って入室した。
お腹の子は妊娠5ヵ月目に入っていた。
体調も良く、週に3日のペースで秘書の仕事を続けている。
「小陽か・・・」
「お父様に面会したいとエントランスに夏芽さんの弟の颯さんが来ています」
「颯が??」
俺は父さんと目を合わせた。
「何故?私なのだ?」
「それは分かりません・・・」
「まぁ、理事室で会おう」
「夏芽さんの弟ってどんなヤツだ?歌舞伎町でホストしていると訊いたが。イケメンか?冬也」
彰成様には颯を紹介していなかった。
「颯は俺の息子だ。冬也とは異母兄弟だ」
「えっ?奈都也さん…。二人の間には子まで儲けていたのか?」
「私は何も訊いていないぞ!!」
「俺が颯の存在を知ったのは10年前だ・・・彼の学費の援助を求められ認知した」
敦司様の盛大な溜息が響く。
「敦司様の頭痛の種が増えたな・・・」
「まぁ、ともかく私は理事長室に行く。奈都也さんはいいから…冬也君一緒に来てくれ」