片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
ACT34♥ハナミズキー花水木
冬也side~
俺と夏芽は復縁し、爺ちゃんに夏芽の妊娠を報告しようとした矢先に容体が急変した。
「爺ちゃん・・・夏芽が俺の子を妊娠した。俺も父親になるんだよ」
俺は昏睡状態の爺ちゃんに報告する。爺ちゃんのベットの回りを俺と父さん、婆ちゃん、美華叔母様と胡桃叔母様が取り囲んだ。
爺ちゃんの意向に従い、延命処置は取られなかった。
医師と俺達は爺ちゃんの息の引き取りを待つ。
「お母さん・・・本当に延命処置はしないの?このままだと後少しで…お父さんとはお別れよ」
「和也さんの意向です。延命処置を施せば、まだ生きられるかもしれない。
でも、もう二度と花は生けられない。このまま逝かせてあげる方が、和也さんは幸せなのよ。美華」
初めて目にした人の死に際。
いつも爺ちゃんに寄り添い、控えめな印象しかなかった婆ちゃん。
気丈に静かに息を引き取ろうする爺ちゃんの命が尽きるその刹那までしっかりと手を握った。
爺ちゃんはそのまま意識を戻すコトなく、穏やかな表情で永遠の眠りについたーーー・・・
「爺ちゃん・・・夏芽が俺の子を妊娠した。俺も父親になるんだよ」
俺は昏睡状態の爺ちゃんに報告する。爺ちゃんのベットの回りを俺と父さん、婆ちゃん、美華叔母様と胡桃叔母様が取り囲んだ。
爺ちゃんの意向に従い、延命処置は取られなかった。
医師と俺達は爺ちゃんの息の引き取りを待つ。
「お母さん・・・本当に延命処置はしないの?このままだと後少しで…お父さんとはお別れよ」
「和也さんの意向です。延命処置を施せば、まだ生きられるかもしれない。
でも、もう二度と花は生けられない。このまま逝かせてあげる方が、和也さんは幸せなのよ。美華」
初めて目にした人の死に際。
いつも爺ちゃんに寄り添い、控えめな印象しかなかった婆ちゃん。
気丈に静かに息を引き取ろうする爺ちゃんの命が尽きるその刹那までしっかりと手を握った。
爺ちゃんはそのまま意識を戻すコトなく、穏やかな表情で永遠の眠りについたーーー・・・