片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
ACT35♥初孫の誕生
冬也side~
「どうでしたか?俺の企画書」
「なかなかよくできている。今度の理事会でのプレゼンも頑張ってくれ。冬也君」
「はい」
俺は法人『氷見流』本部を訊ね、敦司様から頼まれた年々増加する外国人観光客向けのPRの企画書を完成させ、手渡した。
敦司様と俺は応接ソファを囲み、コーヒーを飲む。
でも、敦司様はコーヒーを含みながら、チラチラと壁の時計を見ていた。
「時間が気になりますか?」
「あ、済まない。冬也君には言っていなかっただが、小陽が今朝産気づいたようでな。今、病院に居るんだ。拓真君と陽那が付き添っているから安心しているんだが…どうも落ち着かなくて」
「小陽さんが出産ですか・・・いよいよ。お爺ちゃんなんですね」
「無事に生まれたらの話だ。出産は今も昔も命懸けだと思うから・・・私は無事であるコトを祈るしかない」
「敦司様・・・」
「夏芽さんの出産予定日は8月だったな」
「はい」
「なかなかよくできている。今度の理事会でのプレゼンも頑張ってくれ。冬也君」
「はい」
俺は法人『氷見流』本部を訊ね、敦司様から頼まれた年々増加する外国人観光客向けのPRの企画書を完成させ、手渡した。
敦司様と俺は応接ソファを囲み、コーヒーを飲む。
でも、敦司様はコーヒーを含みながら、チラチラと壁の時計を見ていた。
「時間が気になりますか?」
「あ、済まない。冬也君には言っていなかっただが、小陽が今朝産気づいたようでな。今、病院に居るんだ。拓真君と陽那が付き添っているから安心しているんだが…どうも落ち着かなくて」
「小陽さんが出産ですか・・・いよいよ。お爺ちゃんなんですね」
「無事に生まれたらの話だ。出産は今も昔も命懸けだと思うから・・・私は無事であるコトを祈るしかない」
「敦司様・・・」
「夏芽さんの出産予定日は8月だったな」
「はい」