片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「母さん、ビールくれ」
「はいはい」
颯が10時過ぎに帰宅。
颯は拓真さんの紹介で大手薬品メーカー『ソーマ』開発研究部に就職し、毎日白衣を着て新薬の開発に取り組んでいた。
「今日のメシは何?」
「あんたのスキなカレーよ」
妊婦の私は家族とは別メニューで減塩食。味が薄く、濃い味が好きな私にはマズいとしか言いようがない。
私はソファに腰を下ろし、ドラマを観ていた。
颯は、ダイニングテーブルで缶ビールを飲みながらカレーライスを食べる。
カレーの香ばしい匂いがリビングにまで漂って来た。
お腹の子の為に我慢を強いられる私。
「姉ちゃん、検診の結果はどうだったの?」
「順調よ」
「それはよかった」
「でも、ちょっと血圧が高いから…更なる減塩食を強いられて、機嫌が悪いから…颯も気を遣ってあげてね」
「わかった・・・」
「お母さん、余計なコト言わないで」
「冬也君には言わないから安心して・・・」
「はいはい」
颯が10時過ぎに帰宅。
颯は拓真さんの紹介で大手薬品メーカー『ソーマ』開発研究部に就職し、毎日白衣を着て新薬の開発に取り組んでいた。
「今日のメシは何?」
「あんたのスキなカレーよ」
妊婦の私は家族とは別メニューで減塩食。味が薄く、濃い味が好きな私にはマズいとしか言いようがない。
私はソファに腰を下ろし、ドラマを観ていた。
颯は、ダイニングテーブルで缶ビールを飲みながらカレーライスを食べる。
カレーの香ばしい匂いがリビングにまで漂って来た。
お腹の子の為に我慢を強いられる私。
「姉ちゃん、検診の結果はどうだったの?」
「順調よ」
「それはよかった」
「でも、ちょっと血圧が高いから…更なる減塩食を強いられて、機嫌が悪いから…颯も気を遣ってあげてね」
「わかった・・・」
「お母さん、余計なコト言わないで」
「冬也君には言わないから安心して・・・」