片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
ドアをノックすると向うで『入っていいよ』と言う声が響く。
「失礼します」
ドアを開けて入ると栗原さんが寄って来て鍵をカチャと施錠した。
「どうしてドアの鍵を閉めるんですか?」
栗原さんの思わぬ行動に私は目を瞠った。
「社外秘の仕事だから・・・」
「社外秘の仕事って何ですか?」
「知り合いのゲーム会社に頼まれゴトされて・・・スマホアプリの恋愛ゲームのシナリオを考えているんだ」
「社外秘の仕事じゃなくて、それは栗原さん個人の仕事でしょ?」
「俺個人の仕事だ。でも、久保川お前に拒否る権利はないはずだ」
「・・・」
栗原さんは唯一、本当の私を知る人。
そして、彼にも別の顔があった・・・
「まぁ、お前が冬也に処女とバレるのも時間の問題だと思うけど」
彼は粘着質な声で囁くとデスクに戻って、備え付けの椅子に腰を下ろした。
「どんなゲームなんですか?」
「こんなゲームだ」
栗原さんが部外者の私にあっさりと極秘の資料を見せてくれた。
「失礼します」
ドアを開けて入ると栗原さんが寄って来て鍵をカチャと施錠した。
「どうしてドアの鍵を閉めるんですか?」
栗原さんの思わぬ行動に私は目を瞠った。
「社外秘の仕事だから・・・」
「社外秘の仕事って何ですか?」
「知り合いのゲーム会社に頼まれゴトされて・・・スマホアプリの恋愛ゲームのシナリオを考えているんだ」
「社外秘の仕事じゃなくて、それは栗原さん個人の仕事でしょ?」
「俺個人の仕事だ。でも、久保川お前に拒否る権利はないはずだ」
「・・・」
栗原さんは唯一、本当の私を知る人。
そして、彼にも別の顔があった・・・
「まぁ、お前が冬也に処女とバレるのも時間の問題だと思うけど」
彼は粘着質な声で囁くとデスクに戻って、備え付けの椅子に腰を下ろした。
「どんなゲームなんですか?」
「こんなゲームだ」
栗原さんが部外者の私にあっさりと極秘の資料を見せてくれた。