片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
辺りの景色には全く色がなく昔のフィルム映画のようにモノクロだった。
岸の向うに見える姿は家元・・・冬也のお爺ちゃんだった。
家元は私に何かを必死に訴えようとしている。
私は一歩前に踏み出すと首を横に振り乱す。
『こっちの岸辺には来るな!!』と言っているようだった。
この岸の向うはもしかして死者の国?
この流れる川は三途の川?
私が立っている岸の後ろを振り向くと真っ赤なカンナの花畑が広がっていた。
白黒の世界を鮮やかに彩るカンナの紅い花。
カンナの花畑の中心には小さな少女が立ち尽くす。
少女は私に微笑みかけた。
背丈からして5歳位の少女。
「ママ」
と少女は私をそう呼んだ。
「貴方が私と冬也の子供?」
少女は私に歩み寄って来て、手を引っ張る。
「パパが悲しむから…早く帰ろう」と・・・
岸の向うに見える姿は家元・・・冬也のお爺ちゃんだった。
家元は私に何かを必死に訴えようとしている。
私は一歩前に踏み出すと首を横に振り乱す。
『こっちの岸辺には来るな!!』と言っているようだった。
この岸の向うはもしかして死者の国?
この流れる川は三途の川?
私が立っている岸の後ろを振り向くと真っ赤なカンナの花畑が広がっていた。
白黒の世界を鮮やかに彩るカンナの紅い花。
カンナの花畑の中心には小さな少女が立ち尽くす。
少女は私に微笑みかけた。
背丈からして5歳位の少女。
「ママ」
と少女は私をそう呼んだ。
「貴方が私と冬也の子供?」
少女は私に歩み寄って来て、手を引っ張る。
「パパが悲しむから…早く帰ろう」と・・・