片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
お母さんとお婆ちゃんの待つ自宅に到着した。

「退院おめでとう。夏芽にカンナちゃん」

「お母さん、お婆ちゃん、只今」


ベビーベットは私の部屋に置かれていた。

私はカンナを抱っこして2階へと上がってゆく。

「この配置でいいかしら?」

「うん」

カンナのベットは私のベットに寄り添う形で置かれていた。


「ミルクの時間は?」


「病院出る前に飲んだから…1時間ぐらいは大丈夫かな?」

「そうだ。ミルク用のお湯を沸かして来るわ」

「ありがとう。お母さん」


お母さんは慌てて部屋を出て行った。


私とカンナの二人っきり。私はカンナをベットに寝かせた。


「入るぞ」

冬也が花束を持って入って来た。

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