片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「どうしたの?冬也」
「・・・お前を迎えに来たんだ」
俺は夏芽の前に腰を下ろし、柾貴が夏芽の為に用意したきんつばを一口で食ってやった。
「あぁーっ!?最後の楽しみにとっておいた・・・私のきんつばが・・・」
夏芽は悲痛に叫び、ショックで頬を両手で包んでムンクの叫びのようなポーズを取った。
「冬也は何を思って、ここに来たんだ?」
「別に何も思ってないさ。俺は夏芽に仕事を手伝って欲しいだけだ」
「俺も彼女に仕事を手伝って欲しかったけど、またの機会にするよ」
「・・・どうして秘書のお前が夏芽に仕事を手伝わせるんだ??同じ秘書課の女の子に頼めばいいだろ?」
「彼女にしか出来ない特殊な仕事なんだよ。しかし、どうしてそう向きになるんだ?冬也」
「特殊な仕事って何だ?」
「俺の質問に答えろ?」
「俺の質問に答えたら、答えてやる」
柾貴は困惑し、俺の鋭い視線から目を逸らした。
「ご馳走様でした。栗原さん。冬也、行こう」
コーヒーを飲み終えた夏芽が腰を上げてドアの方へと向かって行く。
「待てよ!?夏芽」
ポーカーフェイスの柾貴が返答に困るなんてよっぽどのコトで、柾貴と二人にされても仕方がないし、俺は夏芽の後を追った。
「・・・お前を迎えに来たんだ」
俺は夏芽の前に腰を下ろし、柾貴が夏芽の為に用意したきんつばを一口で食ってやった。
「あぁーっ!?最後の楽しみにとっておいた・・・私のきんつばが・・・」
夏芽は悲痛に叫び、ショックで頬を両手で包んでムンクの叫びのようなポーズを取った。
「冬也は何を思って、ここに来たんだ?」
「別に何も思ってないさ。俺は夏芽に仕事を手伝って欲しいだけだ」
「俺も彼女に仕事を手伝って欲しかったけど、またの機会にするよ」
「・・・どうして秘書のお前が夏芽に仕事を手伝わせるんだ??同じ秘書課の女の子に頼めばいいだろ?」
「彼女にしか出来ない特殊な仕事なんだよ。しかし、どうしてそう向きになるんだ?冬也」
「特殊な仕事って何だ?」
「俺の質問に答えろ?」
「俺の質問に答えたら、答えてやる」
柾貴は困惑し、俺の鋭い視線から目を逸らした。
「ご馳走様でした。栗原さん。冬也、行こう」
コーヒーを飲み終えた夏芽が腰を上げてドアの方へと向かって行く。
「待てよ!?夏芽」
ポーカーフェイスの柾貴が返答に困るなんてよっぽどのコトで、柾貴と二人にされても仕方がないし、俺は夏芽の後を追った。