片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「食い過ぎた・・・」
冬也は2階の私の部屋に入った途端、絨毯の上にうつ伏せに転がる。
まるで、自分の実家のように振る舞う冬也。
「食べて直ぐに寝たら牛になるわよ。冬也」
「牛になってやるから…寝かせてくれ」
冬也は満腹感から来る睡魔に勝てず眠ってしまった。
私の実家に来るのは今日が初めてなのに、お母さんとお婆ちゃんとも直ぐに仲良くなり、私の家族とも自然に打ち解けてしまった。
私は眠ってしまった冬也にタオルケットを掛ける。
私はイヤホンを耳に差し込み、スマホを撫で、恋愛ゲームの世界へと入り込む。
冬也に付いた嘘を少しでも真実に近づける為に始めたスマホアプリの恋愛ゲーム。
星苑・・・さん・・・
南の島のバカンスも2日目。
二人で青い海原を彼のクルーザーで散歩。
鼓膜に響く重低音の甘い声。
二次元世界に浸ってると
コンコンとドアを叩き、「夏芽、コーヒーとお菓子持っていたんだけど・・・」
お母さんがドア越しで話し掛けて来る。
私はスマホを弄りながら、ドアを開けた。
「緑川さんは?」
「寝てる・・・」
私はトレイに乗ったコーヒーとお菓子を受け取り、テーブルの上に乗せた。
お母さんはそのまま階段を下りて行った。
冬也は2階の私の部屋に入った途端、絨毯の上にうつ伏せに転がる。
まるで、自分の実家のように振る舞う冬也。
「食べて直ぐに寝たら牛になるわよ。冬也」
「牛になってやるから…寝かせてくれ」
冬也は満腹感から来る睡魔に勝てず眠ってしまった。
私の実家に来るのは今日が初めてなのに、お母さんとお婆ちゃんとも直ぐに仲良くなり、私の家族とも自然に打ち解けてしまった。
私は眠ってしまった冬也にタオルケットを掛ける。
私はイヤホンを耳に差し込み、スマホを撫で、恋愛ゲームの世界へと入り込む。
冬也に付いた嘘を少しでも真実に近づける為に始めたスマホアプリの恋愛ゲーム。
星苑・・・さん・・・
南の島のバカンスも2日目。
二人で青い海原を彼のクルーザーで散歩。
鼓膜に響く重低音の甘い声。
二次元世界に浸ってると
コンコンとドアを叩き、「夏芽、コーヒーとお菓子持っていたんだけど・・・」
お母さんがドア越しで話し掛けて来る。
私はスマホを弄りながら、ドアを開けた。
「緑川さんは?」
「寝てる・・・」
私はトレイに乗ったコーヒーとお菓子を受け取り、テーブルの上に乗せた。
お母さんはそのまま階段を下りて行った。